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足跡の中を旅してる #009 / Tokyo No.1 Soul Set "JIVE MY REVOLVER"

Tokyo No.1 Soul Set - JIVE MY REVOLVER

かつてスチャダラパーが中心となり形成されていた、文系でサブカルでオモロなノリを共通の価値観に持つヒップホップグループの集まり、LBネーションの中でも特に我が道を突っ走っていたのがTokyo No.1 Soul Set

「ヒップホップは好きじゃないけど、ソウルセットは好き」みたいな言い方をする人も少なくなかったように(個人的にはヒップホップが好きだし、ソウルセットも好きなんですが!)、それくらいヒップホップという言葉の概念からも距離をおいてしまうくらいの独自の音楽性、文学性、そして空気感。今にして、あえて悪く言えば「めちゃくちゃサブカル好みする音楽」と言えなくもないんですが、当時にすればサブカルという概念も、そういう層を狙ってモノ作りをするという方程式も今ほど確立されていたわけでもなく、あくまで全てが結果的にそうなっていた、といったほうが正しいように思います。

 

ソウルセットの魅力は変幻自在すぎる音楽性でもあり、俊美さんの美しく伸びるボーカルでもあるんですが、個人的にはBIKKEさんのラップと、その言葉が綴る世界がたまらなく好きだったし、中高生の時分に聴くにはあまりにも重たすぎた、人間や世界に対しての達観や諦観みたいなものを強く突きつけられて、まだ子供ながらに本能的に「自分の中にある、見抜かれたくないものを見抜かれている」というような気持ちになり、戸惑ってしまう。そんな感じでした。

特にこの曲は好き。歌詞の好きな部分を引用しようと思ったけど、全部にならざるをえなくなるな、ってくらいに好き。

この曲に会うまで、自分の中では音楽といえば、もっと楽しかったり、美しかったり、怖かったり、悲しかったりするものだという概念はあったけど、「ただただ心の闇をストレートに見せられる」というタイプの音楽は初めてだったので、相当戸惑いながら相当聴いたし、今でもよく聴くくらい好きです。

 


Tokyo No.1 Soul Set - やぁ、調子はどうだい

この曲もすごく好き。当時、シングル「ロマンティック伝説」のカップリングで入り、アルバムに入らなかったのが悔やまれたんですが、後にベストアルバム(「Dusk&Dawn」)で入りました。よかったー

かしこまり口調で喋る君は
いつだって誰より一番乗り
列から離れて辺りを見回し
声をかけるタイミングを計り
狙った獲物は絶対逃さず
音もたてずにピッタリと背後に
必要以上に盛り上がる
生産手段、行き過ぎの協調
不安の風に煽られながら
二流の風に煽られながら
週末の電車、独り帰る
そんな君は決して若くはない

当時聴いてても「人に対する見方がすごい(エグい)」と思って聴いてたけど、今聴いたらいよいよシャレにならなくなってきてるわ!くー。(・w・;