「レイザーラモン漫才ツアーinゲイ園花月」のメモ

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祇園花月の4月12日の夜公演「レイザーラモン漫才ツアーinゲイ園花月 ~ゲイの皆さんへ恩返し~」を観に行きました。

詳細な内容はお笑いナタリーにレポートが載るだろうけど、個人的な備忘録も兼ねていくつかメモを残します。

 

・いつの間にか祇園花月の向かい側にある駐輪場が150円から100円になってた。やった!!(個人的にはとても大きなニュース)

・開場時から舞台上にはDJブースが設置されており、開演前には前説代わりにDJ KELLY(=ギャロップの毛利さん)のDJタイムが。

 芸人さんの前説でお馴染みの、何かコール&レスポンスを決めて舞台と客席で声出しをして始める代わりに、DJ KELLYが流す"Sex on the beach"に合わせて例の動き(以前「シャバダバの空に」でやってたアレ)をさせられる客席。というか、すぐに一緒に例の動きをする客席の大半。逡巡とかないんかい!w

・前半の漫才のブロック、レイザーラモンの新ネタは、昨年のまさかのTHE MANZAI決勝を経て、今年も全然、丸く、ポップになるどころか、ますますやりたい放題に、2人のやりたいネタ、言いたいことを躊躇なく出してる感じで、なんていうかただただ改めて「この人たちが好きだなあ」と思う幸せな時間だった。ゴエさんとギブソンさんのコンビでの超マニアック漫才みたいなのも劇場じゃないと見られない、レイザーラモンの単独に来るような偏った客層じゃないと絶対に出来ないお楽しみ感のあるネタで、思わずいいもの見れたなって感じだった。もちろん、ギャロップと博多華丸・大吉のしっかりとした劇場サイズの漫才もメチャクチャ面白かったのも、言うまでもなく。

・後半はファッションショーのブロック。要約すると「HGが舞台からハケて、着替えて出てくるまで毎回RGがマイケル・ジャクソンの曲に乗せて不思議なダンスを踊りながらあるあるを歌い(曲出しはDJ KELLY)、HGが着替えて出てきたらファッションショーが始まり、その一部始終をゴエとギブソンが横から鋭くツッコミ続ける」という、なかなかの「何を見せられてるの?w」っていう時間。そして、ファッションショーの最後から、ある演出を使って、そのまま転換ナシでレイザーラモンの2本めの漫才に。そのため漫才が始まっても舞台から降りることが出来ずに、横からめっちゃ文句とツッコミを入れ続けるゴエさんとギブソンさん。これがメチャクチャ面白かった!w。他にも色んなタイプの芸人さんのネタでこの構図を見てみたいと思った。絶対面白い。

・ファッションショーも終わり、最後は唐突に抽選会が始まる。この時の時の、全員で(多分本当にリハーサルとか打ち合わせとか全然出来ていないままとりあえずみんな舞台に上げられて、今からエンディングなのかと思いきや、いきなり抽選会を始められて、しかもそれでいてレイザーラモンの2人が全然仕切ろうとする素振りも見せないので本当にみんな困惑している感じの)ずっとゴチャゴチャしてる感じがすごい楽しかった。大阪吉本の人達特有の、とりあえず場所があって設定は決まっていない、っていう状態から、全員がノリと方向性を作り上げながら、渋滞しながら脱線しながら軌道修正しながらひとつの即興コントにしていく感じ。めっちゃ楽しかった。

 

帰り道でふと思ったのは、自分は普段はあんまりお笑いや好きな芸人さんの話をするような友人や知人も居ないし、お笑いの話をする場所なんてのはほぼネットくらいだし、それ自体については普段は特にどうとも思ってないんだけど、そういう自分みたいなのが月に何度か劇場に行って、自分の好きな芸人さんが出ていて自分が好きなタイプのお笑いをやっていて、それを見て自分以外にも沢山の人が笑っているのを見ると、なんか安心するなあというか、あ、やっぱりそうだな、これ絶対面白いもんな!っていうか。

お笑いが好きで、お笑いを見に行くために(テレビやDVDじゃなくて)劇場に行く理由って、もちろん劇場じゃないと見られないネタや芸人さんを楽しみに行ったり、新しい笑いを見つけに行ったりするという理由も大きいと思うけど、そういう、『自分が好きなタイプの笑いを見て、そこで自分以外の人も笑ってるのを見ると、普段はなかなか感じられていない(=本当はどこか不安に思っている)「自分と同じタイプの嗜好の人達がこんなに居る!」っていう実感や、肯定を得られる』っていう、そういう理由もあるのかもな、っていう。

そんなコトを感じながら自転車でフラフラ帰って来た夜でした。