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Amika 『揺れる光ない海の底』/自分を構成している、いくつかのもの

全くの私事ですが、ブログをつけるようになってから少しの月日が経ちました。

 

今年の2月に立ち上げて、3月、4月と順調にエントリ数も減り続け、やはりと言うか何というか、なかなか定期的に更新し続ける、何かを書き続けるってできないものだな、と思いつつ、一応まだやめてないだけ「頑張ってるなぁ」と思うことにしています。

ブログをつけるようになってから自分の中で気づいたことは、普段からそんなにメールをやりとりする事も多くなければ、プライベートやmixiなどで日記や何かしらの文章を書いてるわけでもない、ほぼツイッターにべったりになっていた自分は、何かに対して自分で記録したり、発言したりしようとする事に対して、常に概ね140文字の中で収まる程度の情報量にまとめようとしていること、逆に言えばそれ以上のサイズの情報量になりそうな分は全て「どうせ使えない情報」として無意識的にカットしていたこと、いつでも頭の片隅で組み立てて、少し留めておいて、出したい時にすぐに出せる程度の広さの領域だけを使うことに特化していて、長い文章を考えたり書いたりすることが全然出来ない、そもそも長い話や文章を組み立てるだけの脳のスペースが、今の自分には無い事に気づいたことでした。

そんなわけで「えらいこっちゃ」とばかりに、常にノートを持ってみたり、色々とメモをとる習慣を作ってみたり、それらを定期的に出してきて振り返って組み合わせてコチョコチョしてみたり、色々やってみながら、なんとか更新を止めないようにエントリをひねり出してる。そんな感じです。

文章なんて、それこそ口からスルスルと出てくるみたいにいくらでも書けて、それも人に読まれてもそこそこ大丈夫な程度に整理されたものを簡単に書けると、なんとなく勝手に思ってた。ライターとかブロガーの人ってホントにすごいな。最近はただただそう思います。

 

そんなわけで今後も色んなタイプを試しながらの、かなり長い極私的なリハビリになると思いますが、愛想を尽かせないでたまに読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。(・w・

 

 

で、最近はそんな毎日で、その中で、色んなコトを考えて、前よりももう少し大きめの文字数でアウトプットを組み立てていくうちに「自分はなぜそう思った」「なぜそう感じる」みたいな部分を辿って行くと、どうしても自分が概ね10代の頃、初めてラジオとか音楽とか本とかに触れた時期に「いいな」と思って感化された作品が、今の自分の思考とか価値観のベースになってるな、と改めて思うことが多くなりました。

そんな中で久しぶりに思い出した、自分が好きな、かなり感化されたであろう作品の1つで、Amikaさんという人*1の「揺れる光ない海の底」というアルバムがあって、最近またよく聴いてます。


Amika - ふたつのこころ - YouTube

曲自体に、特に名前の立ったプロデューサーやタイアップなどの仕掛けを使ってくるわけでもなく、特に眉をひそめるような奇抜な言葉や表現やシチュエーションを用いる歌詞でもなく、特筆するほど、人とは違うような歌い方をするわけでもなく。

ごくベーシックなピアノ・ギター・ドラム・ベースあたりを基本としたアレンジに、ごく普通の日本語詩で、そんなに特別でもない、誰の日常にも有り得そうな光景が綴られて、ちょっと体温低めの穏やかな女性ボーカルでそっと歌われる、ごく普通のポップス。

なのに、その歌詞と声の切り口だけで人の心に刺さり込んで、いつまでも残り続けるような、そんな底知れない重さのあるアルバム。

土曜日の新聞が届く音に

驚いてコップを落とした

それでも割れないプラスチックに

あたしもこんなものかと思った

(「朝方」) 

ねぇ ひとつも寂しさを覚えない場所から

あたしたちは始められると思う?

家から離れていくこの車の

ハンドルを握るあなたを見ていた

ドナドナって歌を口ずさんで

この血より濃いものを探しに行く

(「住宅」)

なんとない状況になんとない言葉の組み合わせで、ハッとさせられる感じ。

ちょうど時代的には椎名林檎さんやCoccoさんといった人達がブレイクし、そのセンセーショナルな作風が注目を集めて支持されている時期だったけど、個人的にはそっちの作風にはどうしても何か馴染めなかったこともあり、そういう反動もあり、このアルバムはよく聴いたし、こういう作り方に凄く憧れたのを、最近よく思い出します。

なので、自分も少しずつ、そんな感じにやっていけたらいいなと思う。という話でした。

*1:現在はメジャーを離れられていますが、現在もCMソングなどを主に活動されており、また当時の作品についてもiTunesなどの配信で入手が出来ます。/Web Amika http://amika.jp/